■熊本市の緑地の現況について
熊本市の主要な緑の拠点としては、金峰山を中心とする山地、市街地近郊の立田山、花岡山、
万日山、託麻三山(神園山・小山山・戸島山)等の里山、さらに市街地における熊本城や水前寺・
江津湖等の水辺の緑などがあります。
また、市域中央を流れる白川、坪井川、南端を流れる緑川、加勢川などの河川は各所に河岸緑地を
形成しています。さらに、南部に広がる水田地帯や、東部の畑作地帯の生産緑地が市街地を
取り囲むようにひろがっています。
■緑の保全
・保存樹木
貴重な名木や樹木を保護し、次の世代に緑の遺産としてこれを引き継ぐため、
市では保存樹木を指定しています。
・環境保護地区
祖先から大切に育まれた身近な緑をはじめとする良好な自然環境を子孫に引き継ぐため、
積極的に保全する目的で環境保護地区の指定をおこなっています。
・立田山の保全(立田山憩の森)
市街地の貴重な自然である立田山。緑地を公有化し、自然の森を復元し、
市民の憩いの場として活用するために、管理しています。
■緑化の推進
・公共地緑化
将来を担う子どもたちの教育環境づくりとして学校の緑化の推進や、市施設の目的・構造や
付近との調和を考えながら、特色のある植栽を行い、森の都熊本の都市景観の形成に努めて
います。
また、潤いと安らぎのある快適な環境づくりの一環として街路や市施設などに四季折々の花苗を
植裁したり、自治会・幼稚園・保育園などに年2回花苗を配布しています。
・つながりの森づくり補助金
多様な生き物の生息・生育地を守る緑のネットワークの形成や災害に強い街並みづくりを目的とした、
市民や事業者の皆様が行う樹木の植栽に対して、助成をおこなっています。
・記念樹の配布
市民の結婚・子供の誕生・新築・銀婚を記念し、樹木の苗木を「記念樹」として
配布し、緑化推進とともに緑化意識の高揚を図っています。
・中心市街地の緑化
緑豊かな安らぎと潤いのある街づくり、さらにはヒートアイランド現象の緩和効果を期待し、市電の
軌道敷など中心市街地の緑化の推進を図っています。
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